打撃妨害時の監督の選択権

2018年3月25日 親睦リーグ審判部会議でのルール解説


【打撃妨害時の監督の選択権】

5.05 『バッターがランナーとなる場合』
(a)次の場合、バッターはランナーとなる。

(3)キャッチャーまたはその他の野手が、バッターを妨害(インターフェア)した場合。しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってから直ちに妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。ただし妨害にもかかわらずバッターがヒット、エラー、四死球、その他で1塁に達し、しかも他の全ランナーが少なくとも1個の塁を進んだときは妨害とは関係なくプレイは続けられる。
「原注」キャッチャーの妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わってからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審はそのプレイを継続させる。バッターランナーが1塁を空過したりランナーが次塁を空過しても、(5.06b3付記)に規定されているように、塁に到達したものとみなされる。
監督がプレイを選ぶ場合の例。
①1死ランナー3塁、バッターがキャッチャーに妨げながらも外野に飛球を打ち、捕球後3塁ランナーが得点した。監督は、バッターアウトで得点を記録するのと、ランナー3塁、1塁(バッターが打撃妨害により出塁)とのいずれかを選んでもよい。
②無死ランナー2塁、バッターはキャッチャーに妨げながらもバントしてランナーを3塁に進め自らは1塁でアウトになった。監督は無死ランナー2塁、1塁とするよりもランナー3塁で1死となる方を選んでもよい。
 3塁ランナーが盗塁またはスクイズプレイにより得点しようとした場合のペナルティは、6.01(g)に規定されている。
 ピッチャーが投球する前にキャッチャーがバッターを妨害した場合、バッターに対する妨害とは考えられるべきではない。このような場合には、審判員はタイムを宣告して“出発点”からやり直させる。
「注1」監督がプレイを生かす旨を球審に通告するに当たってはプレイが終わったら、直ちに行わなければならない。なお、一旦通告したら、これを取り消すことはできない。
「注2」監督が妨害によるペナルティの適用を望んだ場合、次のとおり解釈できる。
キャッチャー(または他の野手)がバッターを妨害した場合バッターには1塁が与えられる。3塁ランナーが盗塁またはスクイズによって得点しようとしたときに、この妨害があった場合にはボールデッドとし3塁ランナーの得点を認め、バッターには1塁が与えられる。
 3塁ランナーが盗塁またはスクイズで得点しようとしていなかったときに、キャッチャーがバッターを妨害した場合にはボールデッドとしバッターに1塁が与えられ、そのために塁を明け渡すことになったランナーは進塁する。盗塁を企てていなかったランナーと塁を明け渡さなくてもよいランナーは、妨害発生の瞬間に占有していた塁に留め置かれる。

【打撃妨害時の処置】
6.01(c)捕手の妨害
(c)捕手の妨害
 捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェア)した場合、打者は走者となり、アウトにされる恐れなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)
 しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには、攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってからただちに、妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。
 ただし妨害にもかかわらず打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、しかも他の全走者が少なくとも1個の塁を進んだときは妨害とは関係なくプレイは続けられる。
【原注】
 捕手の妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わってからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審はそのプレイを継続させる。
 打者走者が一塁を空過したり、走者が次塁を空過しても、【5.06b3付記】に規定されているように、塁に到達したものとみなされる。
 監督がプレイを選ぶ場合の例。
  1. 1アウト走者三塁、打者が捕手に妨げながらも外野に飛球を打ち、捕球後3塁走者が得点した。監督は、打者アウトで得点を記録するのと、走者三塁、一塁(打者が打撃妨害により出塁)とのいずれかを選んでもよい。
  2. 0アウト走者二塁、打者は捕手に妨げながらもバントして走者を三塁に進め、自らは一塁でアウトになった。監督は0アウト走者二塁、一塁とするよりも走者三塁で1アウトとなる方を選んでもよい。
 3塁走者が盗塁またはスクイズプレイにより得点しようとした場合のペナルティは、6.01gに規定されている。
投手が投球する前に、捕手が打者を妨害した場合、打者に対する妨害とは考えられるべきではない。このような場合には、審判員は〝タイム〟を宣告して〝出発点〟からやり直させる。
【注1】 監督がプレイを生かす旨を球審に通告するに当たっては、プレイが終わったら、ただちに行わなければならない。なお、一旦通告したら、これを取り消すことはできない。
【注2】 監督が妨害によるペナルティの適用を望んだ場合、次のとおり解釈できる。
 捕手(または他の野手)が打者を妨害した場合、打者には一塁が与えられる。三塁走者が盗塁またはスクイズプレイによって得点しようとしたときに、この妨害があった場合にはボールデッドとし、三塁走者の得点を認め、打者には一塁が与えられる。
 三塁走者が盗塁またはスクイズプレイで得点しようとしていなかったときに、捕手が打者を妨害した場合にはボールデッドとし、打者に一塁が与えられ、そのために塁を明け渡すことになった走者は進塁する。盗塁を企てていなかった走者と塁を明け渡さなくてもよい走者は、妨害発生の瞬間に占有していた塁にとめおかれる。

6.01(g)スクイズプレイまたは本盗の妨害
(g)スクイズプレイの妨害
<7.07−2015>
 三塁走者が、スクイズプレイまたは盗塁によって得点しようと試みた場合、捕手またはその他の野手がボールを持たないで、本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れたときには、投手にボークを課して、打者はインターフェアによって一塁が与えられる。この際はボールデッドとなる。
【注1】  捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
 特に、捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出た場合には、打者がバッタースボックス内にいたかどうか、あるいは打とうとしたかどうかに関係なく、捕手のインターフェアとなる。またその他の野手の妨害というのは、例えば、一塁手などが著しく前進してきて、投手の投球を本塁通過前にカットしてスクイズプレイを妨げる行為などを指す。
【注2】すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。
【注3】 本項は、投手の投球が正規、不正規に関わらず適用される。
【注4】 投手が投手板を正規にはずして走者を刺そうと送球したときには、捕手が本塁上またはその前方に出ることは、正規なプレイであって、打者がこの送球を打てば、かえって打者は守備妨害として処置される。

*上記のように本盗の妨害時はボークと捕手のインターフェアなるが、盗塁を企てていた走者は妨害時にファウル又は空振りに関係なく進塁は認められる。
、じょうき